Research Artisan Pro
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asia'n'art

アジアの芸術・芸能やアウトサイダーアートなどを中心に、多彩な芸術・文化情報をご紹介します。
情報掲載をご希望の方は、コメントまたはメールにて詳細をお知らせください。

2007年5月23日水曜日

6/16~「アート遊び塾」を開催します

お待たせしました! 
どなたでもお気軽にアートワークショップをご体験いただける「アート遊び塾」第1期を
6/16から開催します。絵が苦手な方でもご心配はいりません。楽しみながら自由に
表現してみましょう。材料はこちらでご用意いたしますので、作品をお持ち帰りになる
ための袋のみご持参ください。

・プログラム概要(土・日コース共通):
第1回 <大切なもの>
第2回 <自分の可能性>
第3回 <感覚あそび>
第4回 <五感ワーク>

・日時: 
<土曜コース> 1期4回 6/16, 7/7, 7/21, 8/4予定 14:00-16:00  
<日曜コース> 1期4回 6/24, 7/8, 8/12. 8/26予定 14:00-16:00
・定員: 各コース 約10名様(先着順)
・参加費用: 1期4回分 10,000円(材料費込)

・場所: 港区コミュニティカフェ: 東京都港区白金1-16-4  
■営団地下鉄・都営地下鉄南北線三田線「白金高輪駅」4番出口より徒歩2分。
南北線にはJR四谷、飯田橋、目黒駅で乗り換えできます。
■都営バス「田町駅~渋谷駅」で「白金高輪駅前」下車徒歩5分
■駐車場はございませんので公共交通機関をご利用下さい。

・お申込み方法: 
①お名前、②ご住所、③お電話番号、④メールアドレス、⑤ご希望コース
(土・日どちらか)をご記入の上、メールまたはファックスにてお申込みください。

・お問合せ・お申込: ウェルネスアート
wellnessart@gmail.com  電話・FAX: 050-1060-1897

*お預かりする個人情報は、受講に関わるご確認・ご連絡・ご案内など、
適切な目的に限って使用いたします。

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2007年5月18日金曜日

アートワークショップ提供を開始しました

2006年8月30日付の「癒しとしての自己表現」でお伝えしましたように、このたび参加者主体型のアートワークショップの提供を開始しました。現時点ではまだ参加者の限られる委託事業が中心ですが、どなたでもお気軽にご参加いただけるワークショップも近日提供を開始する予定です。実施予定など最新の詳細は、「心身のセルフケアをめざす ウェルネスアート」のサイトにてご確認願います。


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2006年12月14日木曜日

「柳宗悦と朝鮮民画」展


※写真は2006年10月13日に韓国文化院『韓国民画の古今』にて撮影した作品

私が朝鮮民画にはじめて出会ったのは、飛行機のトランジットのためにソウルに3日間だけ滞在した時だった。当時は「アンニョンハセヨ」も知らず、ハングル文字も
まったく読めなかったのだが(後に学ぼうとしたが挫折)、泊まっていた旅館の近くの大きな書店で「イ・サンウン」と身振り手振りで繰り返してリーチェのCDを見つけ、会計を済ませようとしたその時、レジのそばにあった絵はがきセットが目に留まった。民畫(MINHWA)については何一つ知らなかったが、その鮮やかな色彩と、何とも言えない温かさに心奪われた私は、迷うことなくそれを購入した。

以来、民画についてウェブで調べたり、図録や画集を眺めることはあったが、生の作品を目にする機会はなかったし、人から伝え聞くこともほぼ皆無だった。しかし、今年の10/13には東京の韓国文化院で
『韓国民画の古今』
という講演+展覧会が開かれ、その本来の用途や象徴する世界観について話を聞き、ついに生の作品に接することができた。現代の民画継承者である丁昇禧さんの作品は技術的にもかなり完成度の高い印象で、あでやかな色使いはため息を誘った。だが、残念ながら文化院での展示は一日のみで、その後は大阪での展示に運ばれるとのことだった。

そこで先日は、同じく東京の日本民藝館で12/20(水)まで開催されている『柳宗悦と朝鮮民画』展に足を運んだ。こちらは丁昇禧さんの作品とは異なり、
技術的に「うまい」ものも確かにあるが、多くは西洋近代絵画の基準に照らして言えばどう見ても稚拙な「非専門的な作品」で、これなら私の方がうまいとおかしな
自信さえ抱かせてくれるものだった。形式やテーマ、民族独自の集合的な世界観などはある程度一貫しているとはいえ、まさか後世に異国で鑑賞されるなどとは
夢にも思わずに、当時の朝鮮でも民衆がのびのびと楽しみながら表現していたであろうことが偲ばれた。

ナイーブアートやらアウトサイダーアートといった定義が、<アカデミックな美術教育を受けたことのない人や、非職業的作家の表現>ならば、朝鮮の民画もまさにその一環だろう。けれども、逆にインサイダーのアートとは何かと考えると、<おそらく全人口の5%にも満たない、閉じたマイノリティの表現>ということになろうか。日本民藝館のサイトトップには、「民藝館の使命は美の標準の提示にある」という柳宗悦のことばが記されているが、美とはきわめて個別的・主観的で、もっとも標準化になじまないものではないかと私は思う。それでもしいて最大公約数的な共感を呼び起こすものだとするならば、その本質はかなり根源的な集合的無意識の表出ではなかろうかとあらためて感じさせられた。

<関連リンク>

雑誌スッカラ2006年11月号「特集:情感あふれる韓国の民画
~柳宗悦が発見した韓国の宝もの~」


Korean Folkpainting: All About Minhwa
イメージベース1~4(画像集)

The Seoul Times 『うれしい!朝鮮民畫』展関連記事
(『柳宗悦と朝鮮民画』展示作品一部画像あり)

JoongAng Daily 『うれしい!朝鮮民畫』展関連記事
(驚いたことに、同展の多くの作品が日本からの里帰りであったことがわかる)


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2006年8月30日水曜日

癒しとしての自己表現

『心の杖として鏡として』という映画を見る機会に恵まれた。
これは、精神科病院の一室で行われている造形教室の活動記録である。
「病んでいるといわれているうちに描くのは、実は千載一遇のチャンスなのだ。
芸術とは治ってはならない病なのだ」という出演者の一人のことばに、
今の日本では自己表現としての創造活動の場や機会がきわめて限られて
いることをあらためて痛感した。

思えば私はずっと、美大を受験しなかったことを後悔し、自己不全感として
引きずり続けて生きてきたように思う。ことに美術の専門教育を受けた
クリエイティブ部門の同僚たちと広告の世界で働いていた頃は、制作実務に
手を出すことのできない立場に焦燥感とコンプレックスが日々膨らむ一方
だったことを覚えている。

「自分にできること」×「市場のニーズがあること」を左脳ではじき出し、
実利的な能力を切り売りすることばかりに追われてきた私は、「自分の好きな
こと・したいこと」という最も大事なモティベーションの源泉を諦めることを、
いつの間にか当然と思い込むようになってしまっていた。

しかし、自分の内からの声を表出する手段を生活の中から失い、左脳偏重の
頭脳労働だけに携わり続けたツケは、心身に膨大な債務として貯まり続けていた。
広告代理店を辞した私は、一人静かにすごしたいとバリをめざした。いつか目に
したことのある「芸術の村ウブドゥ」というフレーズだけが、私をバリに導いた
すべてだった。

現実のバリは私を一人にしてくれることはなかったが、ガムランや舞踊、
描画など、多様な非言語的表現活動が日常の中に存在し、その基盤である
生活哲学としての宗教や神秘主義が、しごく当たり前にしっかりと根付いて
いるのはバリもジャワも同様だった。一人の人間としての自分を実感し、誰でも
自由に表現活動に参加したり、鑑賞できる環境。これが本来の生活なのだ。
表現活動が一握りの専門家だけに閉ざされたおおげさなものではなく、人間
生活の不可欠な一部として日常的に行われているインドネシアは私を虜にした。

『心の杖として鏡として』に話を戻そう。造形教室の主催者である美術家の
安彦講平さんは、「アートセラピー」や「芸術療法」といった、第三者から患者に
対する治療的な働きかけではなく、描くことによって自らを癒し、支えていく
「魂の営み」の場の創出と提供を心がけているようだ。すなわち、この活動は
場所こそ病院の中で行われているものの、治癒を目的とするというよりも、
本来生活の一部であるにもかかわらず現代の生活の中ではほとんど失われて
しまっている、内なる自分の声を聞き、それを外在化し、他者と共有するという
自己表現活動の回復であろう。

そうした場がないと人は苦しい。感情は麻痺し、自分のことばは失われ、
行き場を失った思いは鬱積し続ける。感情表出の方法はたくさん身につけて、
TPOによって使い分けられるのが理想だが、自己を確認し、表現する手段を
持てないと人間は自分を見失い、暴発する。自己表現のチャネルを取り戻す
こと。それは、社会・文化的に自我や感情表出を抑えられてきた日本の人間に
こそ切実に必要なのだ。

芸術療法とはその名の通り、主に治療手段の一環として考案され、発展して
きたものではないかと思うが、この映画の出演者の多くもそれまでは表現活動と
無縁であったという通り、健康を害した後にはじめて自己表現手段と出会い、
その恩恵を受けられるというのは本末転倒だ。そもそもそれが欠落しているから
こそ多くの人がバランスを崩すのだろう。文頭の詩を書いた出演者は、表現活動を
日常とするに至ってまさにそのことに気づき、私にも気づかせてくれた。

映画上映の後には、短時間ながらアトリエの主催者や参加者の人たちと話す
機会が設けられていたこともよかった。私は感謝の気持を込めて彼らに言った。
「こうした活動は、仕事などの社会生活と自己表現が切り離された今の日本では
誰にとっても必要なものだと思う。病院の中だけでなく、いたるところにこうした
場がほしいし、自分も参加したい。画材や画法を教えることが目的ではないの
だから、美術の専門家ではない私も、そうした場を作ったり、あるいは紹介して
行ければと思う」と。

『心の杖として鏡として』上映スケジュール

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2006年7月30日日曜日

韓国パーカッショングループ『PURI』日本公演7/31~11/1


スーパーパーカッショングループ『PURI』の演奏に筆者がはじめて接したのは、
1999年に大阪で開かれた「アジアフェスティバル」でのことだったと思う。
ゆるぎない韓国伝統音楽の素養をベースに、その完成度の高さを保ちながら、
現代的に聴きやすく洗練された無国籍サウンドといった印象だった。
日本でいうと、上妻宏光や吉田兄弟、東儀秀樹のような存在と言えるだろうか? 
打楽にはせりふもないのに、その波動に心と体の深いところから揺さぶられた
ようで、ことばにできない何かが涙とともに溢れ出た。

その後メンバー交代を経て、『PURI』は打楽にとどまらず、韓国の伝統芸能の
一つであるパンソリをも取り込んだ。パンソリは打楽器と歌から成るソロオペラの
ような芸能である。器楽はことばの壁を越えるが、歌でストーリーを表現する
パンソリが、韓国語のわからない私たちのような聴衆にはたして伝わるだろうか
と当初は懸念した。しかし、全身で演じられるパンソリはそうした疑問をみごとに
吹き飛ばした。

今年も『PURI』が日本にやってくる。7/31(月)の東京・六本木を皮切りに、富山、
新潟・十日町の「大地の芸術祭」、そして秋には再び東京・新宿と大阪でライブを
行う。その普遍的な音楽性の高さは、アジアや韓国といったワールドミュージックの
ファンのみならず、パーカッションや、オペラ、ミュージカル好きをもうならせてくれる
だろう。

プリ2006年夏・秋公演日程

■7月31日(月)東京ライブ 六本木Super Deluxe
■8月1日(火)大地の芸術祭 プレイベント 六本木Super Deluxe
■8月3日(木)富山公演 富山能楽堂(富山市)
■8月5日(土)・6日(日)大地の芸術祭“世界太鼓フェスティバル” 
農舞楽回廊/まつだい雪国農耕文化センター(十日町)

■10月30日(月)東京公演 新宿シアターアプル
■11月1日(水)大阪公演 アメリカ村 BIGCAT

ウォン・イル&プリ公演スケジュール・チケット詳細

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2006年7月27日木曜日

小島丈夫展 「f___ the system 」


「現代社会は消費社会やマスメディアが広がることによって、個人は気付かないうちにシステム維持に有利なように人格や価値観をコントロールされている。

こんなにモノや情報があふれた時代に、あなたにとってほんとうに大事なものってなんですか?」






冒頭の展覧会コンセプトにどきりとした。自分にとって大切なものってなんだろう?
安らかな眠り、ふんだんな陽射し、おいしい食事、人工美としての文化・芸術、
体に気持ちよい自然、ゆったりとした時間、静寂… 都会で生活していると、
食事、文化、陽射し以外にはいつも飢えていることをあらためて自覚する。

この展覧会が行われる頃には東京にも夏の陽射しが戻っているだろう。
渋谷と下北沢のあいだ、駒場の杜に佇む小さなギャラリーで行われる
小島丈夫の個展は、一人ひとりが自分に気付くきっかけとなるかもしれない。
「とりあえず、何も考えずに来てゆっくりしてって下さい!」とは彼の弁である。


作家紹介:小島丈夫(こじま たけお)
1981年東京生まれ。その後各地を転々とし長野で大自然に囲まれ多くを過ごす。
illustratorの父親の影響で小さい頃から絵を描き、絵画・CGを独学で学ぶ。
skateboardと自然をこよなく愛す。

会期:2006/8/4(金)~8/9(水)
時間:13時~20時
場所:NO.12 GALLERY 1F 地図
東京都渋谷区上原2-29-13  TEL:03-3468-2445
小田急線 東北沢駅から(徒歩約10分)
京王井の頭線 駒場東大前駅から(徒歩約8分)

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2006年6月13日火曜日

現代中国の美術展

東京・文京区の日中友好会館で、7月2日まで『現代中国の美術展』が開催されて
いる。同館はこれまでにも、京劇、影絵、変面や糸繰り人形芝居などの公演や
展覧会を通じて中国の芸術・文化を紹介してきたところ。6月13日からは展示
替えで一部の作品が入れ替わるが、筆者は前期の展示を鑑賞してきた。

展示は受付脇の第1展示室から始まるが、地階に第2~第4展示室も控えており、
ゆっくり見ると1時間では足りなかった。見た範囲について言うと、第1、第2
展示室は社会派リアリズム作品と、中国画という伝統的な技法で現代の風俗や
幻想的な世界を描いた作品が多いように感じた。

筆者は各民族の美意識が明確に表れているものが好きなので、写真のような
スーパーリアリズム系よりも、いかにも中国らしい画法や色使いの一連の
作品の方により強く惹かれ、また新しさも感じた。後期の展示も楽しみだ。

ちなみに日中友好会館では、美術展や芸術公演の他にも太極拳や中国語講座
などが行われているようだ。詳細は以下の同館サイトのトップページから。

財団法人 日中友好会館

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